中国語検定試験の合格点数は各級によって異なります。
最も易しい準4級はリスニング・ライティングそれぞれ100点満点中60点であるのに対して、
最も難易度の高い1級はリスニング・ライティングそれぞれ100点満点中85点になります。
級が上がるほど難易度が上がり、合格基準点(合格点)も上がっていくという仕組みです。
もちろん、満点を目指して、全ての問題に100%取り組むことが望ましいですが、
もし合格点を把握していれば、以下のようなメリットがあります。
- 試験の時、配点の高い問題に時間をかけられる
- 試験途中解けない問題があっても、「合格点に達することができる」とわかっていれば、直ぐに次の問題に進むことができる
- 試験直後、解答速報を見て自己採点し、大よその合否を判断することができる。
なので、予め合格基準点がわかっていると、勉強や試験の進め方、試験後の自己採点まで流れがスムーズになりますね。
逆に合格基準点が分かっていないと、
- 配点の小さい問題に時間をかけ過ぎて、配点が高い問題や解ける問題に時間をかけることができない
- 解けない問題があっても直ぐに切り替えられない
- 試験が終わって自己採点しても、大よその合格判断がつかない
など、デメリットだらけになってしまい、
合格する実力があるのに、不合格
になってしまうかもしれません。
今一度、下の受験級の合格基準点(合格点)を再度確認しておきましょう。
中国語検定各級の合格点と調整点
中国語検定の各級の合格点は以下の通りです。
※( )内の点数は受験者の平均点が低い時に考慮される、いわゆる調整点です。
リスニングとライティングの両方とも受験者全体の平均点が低い場合には、リスニングとライティング共に5点ずつ調整され、合計10点も合格点が下がることもあるようです。
準4級の合格基準点と調整点
リスニング:60点
ライティング:60点
過去に準4級の合格基準点が調整されていることはありませんでした。
これは準4級が入門編ということもあり、試験問題が回や受験者によって難しい・簡単という幅がそれほど無く、難易度が比較的安定しているからだと思われます。
- リスニング:比較的簡単な漢字二文字のピンイン、声調の聞き取り問題
- 筆記:日付・曜日・時間や家族の呼び名(父・お母・兄・弟・祖母・祖父など)
4級の合格基準点と調整点
リスニング:60(55)点
ライティング:60(55)点
3級の合格基準点と調整点
リスニング:65(60)点
ライティング:65(60)点
2級の合格基準点と調整点
リスニング:70(65)点
ライティング:70(65)点
準1級の合格基準点と調整点
リスニング:75(70)点
ライティング:75(70)点
1級のの合格基準点と調整点
リスニング:85点
ライティング:85点
中国語検定の合格基準点が調整される頻度は?
私もこれまで中国語検定を何度も受験してきましたが、合格点が調整される頻度は特に決まりはありません。試験後、受験者の平均点次第ということかもしれません。
でも、過去の結果を見てみると、合格基準点数が下がっていることは結構あります。
筆記とリスニング共に下がっていたり、2回連続下がっていたりと結構な頻度で合格点が調整されてます。
なので、自己採点で合格点を下回ったとしてもまだ最後まで分からないので、直ぐに諦めないでくださいね。^^
リスニングと筆記の合格基準点が共に調整されることもよくある?
リスニングと筆記の合格基準点が共に調整されることは、意外に多いです。
リスニングで5点、筆記で5点ですから合格基準点が計10点も下がったことになります。
合格基準点が20点下がったこともある?
実は過去20回分を見てみると、合格点がリスニングで10点、筆記で10点の合計20点も調整されたことが2回ほどあります。
これには受験者も驚いたに違いありません。
受験後に自己採点したら、
「通常の調整点にも満たないので、ダメか」
と完全に諦めていたところ、合格通知が来たので見てみると
「合格!!」
これには、びっくりですね。
でも、これはあくまで稀なケースですので、期待し過ぎは要注意です。
ただ、合格基準点がどんなに調整されたとしても、合格は合格ですので、自信をもって「合格した」「実力がある」と言えるでしょう。^^
中国語検定1級の合格点は調整されない?
過去のデータから見ても、1級の合格基準点が下がったことは一度もありません。
やはり、中国語検定の中で最高峰の級ですね。
1級試験は問題の出題範囲が広い上に、合格基準点が調整されることもありません。。。
中国語検定1級は通訳レベルを目指す為の級ですから、やはりどの分野にも高いレベルで対応できる実力がないといけないんですね。
みなさんも、中国語を勉強するなら中国語検定1級を目指して頑張りましょう!^^
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